教員総覧 - 佐藤　哲夫 | 広島市立大学

（最終更新日 : 2024-05-08 16:07:03）

サトウ　テツオ XXX
佐藤　哲夫

所属広島市立大学広島平和研究所

広島市立大学大学院平和学研究科平和学専攻

職種特任教授

職歴
2018/04/01 ～	広島市立大学大学院平和学研究科平和学専攻特任教授
2018/04/01 ～	広島市立大学広島平和研究所特任教授
2018/04 ～ 2020/03	広島市立大学　広島平和研究所　教授
1999/04 ～ 2018/03	一橋大学大学院法学研究科　教授
1995/05 ～ 1999/03	一橋大学法学部　教授
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学歴
1994/04 (学位取得)	博士（法学）
1984/05 (学位取得)	修士（法律外交）
1980/03 (学位取得)	修士（法学）
1978/03 (学位取得)	学士（法学）

教育・研究活動状況
国際社会を規律する法秩序である国際法を専門とし、特に現代国際法の構造的特徴である国際社会の組織化を研究している。具体的には、国際連合等の国際組織の活動に関する研究であり、国連安全保障理事会による集団安全保障制度などの研究である。【教育活動】　広島市立大学の学部生を対象とする授業では、「平和研究Ⅰ／Ⅱ」、「国際化時代の平和」（いずれもオムニバス形式）を担当している。これらにおいては、国際社会における平和の基礎と考えられる「戦争の違法化」、「武力行使禁止原則」、「集団安全保障制度」、「国際社会の組織化と国際連合」などに焦点を当て、国際法への理解に努めている。大学院平和学研究科においては「現代国際法と平和」（前期）と「国際組織と国際制度」（後期）を担当して、国際法と国際組織についての理解を深めるとともに、国際社会における様々な事例を取り上げて議論している。【研究活動】　次の3点を主な研究テーマとしている。 (1) 国際社会の組織化に由来する現代国際法の発展や特徴の研究　国際組織の存在と活動に基づく国際社会の組織化は、国際社会の構造的な動きとして必然的に国際法秩序の変容をもたらしている。国際社会の組織化が高度化するにともない、国際社会全体が共同体として認識され、国際共同体の法益の保護が求められるようになってきた。このような国際社会の組織化に由来する現代国際法の特徴に関心を持っている。 (2) 国際連合等の国際組織の活動に関する研究　国際組織の活動を伴う分野や諸問題は、固有の特徴を有しており、国際組織法の理解が求められる。『国際組織の創造的展開』（勁草書房、1993年）や『国際組織法』（有斐閣、2005年）という成果を出してきた。その意味で、国際連合等の国際組織の活動に関する研究は、国際組織法の研究を継続してきた研究者としての責任分野とも考えている。 (3) 国連安全保障理事会による集団安全保障制度の研究　「国際連合等の国際組織の活動に関する研究」の一分野として、冷戦終結後における国連安全保障理事会による国連憲章第7章に基づく活動を研究してきた。最近の研究成果としては、「国際連合による集団安全保障制度の理論と実際――アジアの事例を主な素材として」『核兵器と反人道罪のない世界へ』（広島平和研究所ブックレット第7巻）211-243頁がある。【社会活動】　国際法学会や世界法学会などの学会に所属し、役員を務めている。広島平和研究所の活動としては、企画した2019年度の国際シンポジウムと連続市民講座の詳細はブックレット第7巻と『Hiroshima Research News』第22巻2号を参照。【大学院生へのメッセージ】　平和学研究科で学び卒業していく皆さんには、国際法の基礎的素養を是非とも身に付けていただきたい。グローバル化の進展するこれからの時代には、平和学という分野と関わりのある仕事に就くのであれば、公務員であろうと、実務家であろうと、研究者であろうと、国際法の基礎的素養は不可欠です。国際法は、有機的な体系性のある学問分野です。必要が生じてから教科書や論文をつまみ食いしても、十分な理解は覚束ないでしょう。

現在の専門分野
国際法学キーワード(国際法、国際組織、国際連合、安全保障理事会)

研究テーマ
1990	国連安全保障理事会による集団安全保障制度
1980	国際社会の組織化
1980	国際連合等の国際組織の活動に関する研究

著書・論文歴
著書	国連安全保障理事会と憲章第7章　集団安全保障制度の創造的展開とその課題 (単著) 2015/12/10
著書	国際組織法 (単著) 2005/12/20
著書	Evolving Constitutions of International Organizations: A Critical Analysis of the Interpretative Framework of the Constituent Instruments of International Organizations (単著) 1996
著書	国際組織の創造的展開――設立文書の解釈理論に関する一考察―― (単著) 1993/04/10
著書	アジアの平和とガバナンス,164-175頁 (共著) 2022/03/01
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学会発表
2019/11/16	2019 東アジアの危機と日韓関係の行方　Part 2: 対北朝鮮制裁の現状と課題 (国際ワークショップ「2019 東アジアの危機と日韓関係の行方」)
2019/09/04	平和構築過程における個人の権利保護・救済をめぐる国際法上の諸問題 (国際法学会2019年度（第 122 年次）研究大会)

受賞学術賞
1991/10	安達峰一郎記念財団第24回安達峰一郎記念賞（平成3年度）

社会における活動
2019/12/15 ～ 2019/12/15	国際シンポジウム「核兵器と反人道罪のない世界へ」
2016	日本国際連合学会
2012	国際法学会・評議員
2008	世界法学会・監事
2007	アジア国際法学会日本協会・理事

所属学会
	アジア国際法学会日本協会
	アメリカ国際法学会
	国際法学会
	国際法協会
	世界法学会
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公開講座
2019/10	2019年度連続市民講座「アジアの平和とガヴァナンス」講座種別：市民講座