教員総覧 - 大場　静枝 | 広島市立大学

（最終更新日 : 2024-03-19 15:45:12）

オオバ　シズエ OBA Shizue
大場　静枝

所属広島市立大学国際学部国際学科

職種教授

職歴
2023/04/01 ～	広島市立大学国際学部国際学科教授

学歴
2008/03/07 (学位取得)	Docteur ès Lettres

教育・研究活動状況
これまで、フランス文学研究とフランス・ブルターニュ地方の文化研究を行ってきました。近年は、ずっとブルターニュ地方をフィールドに、この地域の少数言語であるブルトン語の復興運動や地方の言語政策、さらにはブルターニュ地方の文学に関する研究をしてきました。なかでも現在取り組んでいる研究は、「ブルターニュ地方における近現代の文芸運動とナショナリズム」の課題で科研費に採択された研究です。ブルターニュ地方のナショナリズムは、民族を同じくする人々が同じ言語を話すという共通性に立脚していたため、地域の文学がナショナリズムの重要な柱となっていました。この研究は、19世紀後半から第2次世界大戦終結時までの約100年間において、ナショナリズム運動を行ったブルターニュ出身の作家、特にブルトン語とフランス語の2言語で作品の発表を行った作家たちの言動を調査することで、ブルターニュ地方の民族運動と文芸運動の関係を明らかにし、それによってこの時代のブルターニュ文学の輪郭や特徴を描き出すことを目指しています。この研究を通して「国文学（=フランス文学）」とは異なる文学のあり方について考えてみたいと思っています。

現在の専門分野
ヨーロッパ文学キーワード(フランス文学、ブルターニュ文学、地域文化論、ブルターニュ地方、言語政策、少数言語文化)

著書・論文歴
著書	『徹底攻略仏検2級これさえあればすべてわかる！』 (共著) 2022/09/10
著書	『周縁に目を凝らす—マイノリティの言語・記憶・生の実践』（「信仰と郷土愛に生きた詩人ブレイモール—フランス・ブルターニュ地方の民族主義運動を背景に」,171-211頁 2021/03/30
著書	『改訂版徹底攻略仏検準2級これさえあればすべてわかる！』,本冊21-41, 106-115, 152-158, 179, 184-185, 190　別冊8-24, 61-65, 79-85, 94-95, 102-104, 110-114 (共著) 2020/08/05
著書	『複数の「感覚・言語・文化」のインターフェイス―境界面での変化と創造に関する新しい見方』（「フランス・ブルターニュ地方の言語政策」）,61-78頁 (共著) 2019/03/29
著書	『子育て支援』（「西欧における子育て支援」） (共著) 2018/03/30
全件表示（44件）

学会発表
2016/10/22	『バルザス＝ブレイス』の受容―文学から民俗学への変化について (第36回日本ケルト学会研究大会)
2005/05	「18世紀の小説における父子の対立―レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの自伝的作品をめぐって」 (日本フランス語フランス文学会春季大会)
2003/06	「レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ『父の生涯』に見られる父子関係」 (日本18世紀学会年次大会)

講師・講演
2007/07	Les études rétiviennes au Japon