教員総覧 - 厚海　慶太 | 広島市立大学

（最終更新日 : 2024-03-13 10:39:07）

アツウミ　ケイタ XXX
厚海　慶太

所属広島市立大学大学院情報科学研究科システム工学専攻

広島市立大学情報科学部システム工学科

職種助教

職歴
2007/04/01 ～	広島市立大学大学院情報科学研究科システム工学専攻助教
2007/04/01 ～	広島市立大学情報科学部システム工学科助教

学歴
2023/03 (学位取得)	大阪大学博士（工学）

教育・研究活動状況
【機能的電気刺激(FES)に関する研究】脳卒中や外傷など何らかの理由により中枢神経が障害を受けると、筋骨格系の健全性が保たれているにも関わらず随意運動に支障を来す場合があり、その程度によってはQOL(生活の質)が著しく低下します。一方、体外から人工的な電気刺激を加えると、筋の収縮を誘発することができるので、損傷した神経の機能を補ったり、再建する目的の機能的電気刺激（FES）と呼ばれる技術が存在します。特に、皮膚に貼り付けて使用する表面電極は、設置が容易で患者の負担が非常に少ない半面、狙った筋を選択的に刺激することが難しく、とりわけ複数の筋が複雑に協調しながら繊細な運動を実現している手指の制御は非常に困難です。現在、大阪大学と共同で、さまざまな手法を駆使しながら、その制御技術を確立するための基礎的な研究を行っています。　　　【SCPアクチュエータに関する研究】ナイロン（ポリアミド）繊維は、釣り糸や洋服の材料として広く知られている合成繊維の仲間です。この繊維を強く捩りながら慎重に力と熱を加えると、以後、力と熱を取り除いても、その状態を維持するようになります。こうして作成した繊維を再び加熱・冷却すると、可逆的に収縮力を発生する糸状の「装置」として機能させることが可能な「SCPアクチュエータ」と呼ばれる新しいデバイスになります。SCPアクチュエータは軽量で安価という優れた特長がありますが、精度よく制御したり、安定した品質で大量生産する技術が必ずしも確立していません。そこで、これらの課題を解決するための研究開発を行っています。　　　【小中学生のための電子工作指導】プログラミング必修化など義務教育の現場において、従来以上にコンピュータを駆使した教育の取り組みが行われていますが、他方、ハードウェアは単に市販品のモジュール等を購入するに留まる傾向にあります。大学生を対象とした現場でさえ、物理現象をソフトウェア的に抽象化して扱うための、最も大切で基本的な概念を十分に理解していない学生に出会うことは珍しくありません。そこで、抵抗やトランジスタなどの電子部品を実際に組み合わせて配線しながら、その動作を体感できる玩具教材を開発し、5-Daysこども文化科学館(広島市こども文化科学館)の科学教室などで公開しています。

現在の専門分野
制御・システム工学, 計測工学, 知能機械学・機械システム, 電子デバイス、電子機器, 医用システム, 科学教育キーワード(計測制御工学、センサ・アクチュエータ、メカトロニクス、機能的電気刺激、科学教育)

著書・論文歴
著書	Mobile Robots Navigation (共著) 2010/03
論文	導電性ナイロン繊維アクチュエータの全自動製造装置の開発と特性評価日本機械学会論文集 89 (925),23-00098-23-00098頁 2023
論文	マスクの伸縮と導電糸を用いた表情識別システムの開発 -デバイス構成の比較と評価- 日本ロボット学会誌 40 (9),841-844頁 (共著) 2022/11
論文	Earable Ω (OMEGA): A Novel Clenching Interface Using Ear Canal Sensing for Human Metacarpophalangeal Joint Control by Functional Electrical Stimulation Sensors 22 (19),7412 (共著) 2022/09
論文	内視鏡下耳科手術支援ロボット制御のための深層学習を用いた手術器具セグメンテーション日本コンピュータ外科学会誌(Web) 24 (2) 2022
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学会発表
2023/03	導電性ナイロン繊維アクチュエータの自動製造装置の開発 (第28回ロボティクスシンポジア)
2023/01	Study of Pseudo-Haptics Mathematical Modeling (2023 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII) January 17-20, 2023, Atlanta, USA)
2023/01	Visual EMG Biofeedback System in a Virtual Reality Space for Relearning Internal Models ―Case studies focusing on equilibrium point velocity― (2023 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII) January 17-20, 2023, Atlanta, USA)
2023/01	X MASK: A Facial Expression Tracking System to Support Communication in a Metaverse (2023 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII) January 17-20, 2023, Atlanta, USA)
2023	ディスプレイを介した仮想空間における空間知覚の研究-触覚フィードバックによる空間知覚への介入効果の検証- (日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会講演論文集(CD-ROM))
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展覧会・演奏会・競技会等
2017/02/10 ～ 2017/03/19	Lights (東広島市立美術館)

受賞学術賞
2017/11/25	日本生体医工学会第37回日本生体医工学会甲信越支部大会優秀賞 (表面電極を用いた前腕への機能的電気刺激と等尺性条件下における指先力計測に基づく手指のモデル化)

所属学会
	計測自動制御学会
	電気学会
	日本機械学会

公開講座
2007/12	アマチュア無線クラブ電子工作教室講師講座種別：市民講座
2007/11	科学教室「電子工作にチャレンジ（2）」講師講座種別：市民講座
2007/08	乗り物テクノ教室　電子工作講座　講師講座種別：市民講座
2007/08	科学教室「電子工作にチャレンジ（1）光線銃の製作」講師講座種別：市民講座
2007/06	青少年のための科学の祭典　広島大会　指導講師講座種別：その他
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