教員総覧 - 寺田　英子 | 広島市立大学

（最終更新日 : 2024-04-01 16:57:30）

テラダ　ヒデコ Terada Hideko
寺田　英子

所属広島市立大学国際学部国際学科

職種教授

プロフィール
研究者としての私の特徴； ① 分析ツールは公共選択論で，現実の政策に関心がありますが，その中身というよりは，意思決定の仕組みや経済的なインセンティブ（誘因）の考え方に興味があります． ② 市場メカニズムにまかせるほうが，いろいろと無駄は生じるものの，計画経済的な状況よりもはるかにマシだ，と考えています．私の研究内容； ① イングランドの地方部における公共交通と社会的包摂の研究 ② 公共交通のアクセシビリティに関する日とイングランドの比較研究 ③ 日本の国際拠点港湾の民営化に関する研究

職歴
2004/04/01	広島市立大学国際学部教授
2004/04/01 ～	広島市立大学国際学部国際学科教授
1998/10/01 ～ 2004/03/31	広島市立大学国際学部助教授（〜04年3月31日）

学歴
1992/05 (学位取得)	Master of Economics
1992/05 (学位取得)	*
1984/03～1987/03	慶應義塾大学商学研究科交通・公益事業論博士単位取得満期退学
1984/03 (学位取得)	商学修士
1982/04～1984/03	慶應義塾大学商学研究科交通・公益事業論修士修了

教育・研究活動状況
現在、私は自治体と地域住民による生活交通（乗合バスサービス）の維持と運営組織に関する研究に取り組んでいます。おもな研究対象はイギリスと日本の乗合バスサービスですが、これらの交通市場においては規制緩和と競争の効果が浸透しつつあり、日々の生活に様々な影響を及ぼしています。なかでも、自由化が進むとともに、人口密度の低い地域の公共交通サービスの維持が深刻化していて、地域の公共政策として関心をもっています。　公共政策としての公共交通問題については、次のことに関心があります。第一は、自治体は公共交通に関する人々のニーズをよりよく把握　し、これを満たすように行動するか、という点。第二は、イギリスのバス市場の規制緩和後にみられた動きですが、地域にとって重要だが著しく採算性の悪い過疎地の公共交通について、これを維持するために住民組織が一定の役割を果たせるか、という点です。これらの問題は自由化が進む市場において、いわば市場から取り残された部分のサービス供給を公共部門と民間部門がどのように分担できるかという点で結びついています。　教育面ではミクロ経済学の視点から、都市が共通して直面している交通と町づくりの重要性について講義を行なっています。講義では基礎的な知識の説明と調査活動で得られた国内、海外の新しい情報を組み合わせ、受講者の好奇心が増すようなプレゼンテーションを心がけています。研究面では都市における社会資本整備、とくに港湾整備と乗合バスの補助制度を中心として財源調達の仕組み、および行政と地域住民の連携について取組んでいます。私は公共部門の活動に強い関心があり、国内外で自治体の政策担当者や事業者にインタビュー調査をして現場の情報を集め、これをもとに研究しています。当面は、財政システムに多くの共通点がみられるイギリスと日本の制度比較を念頭におき、人々の移動の自由を確保する地域政策（乗合バスサービスの維持問題や公共交通指向型の地域開発）について、公共部門と民間部門が果たすべき役割について研究しています。

現在の専門分野
地域研究, 応用経済学, 経済政策, 商学キーワード(交通経済学、交通政策、バス市場の制度分析、公共交通政策、中山間地の公共交通、イングランドの地方部の公共交通、港湾管理、港湾計画制度、港湾整備政策、ロジスティクス、港湾物流、港湾運営会社、国際拠点港湾、国際戦略港湾、敬老乗車証、Port Development、民営化、英国の地域交通計画、accessibility、Local Transport Plan、乗合タクシー、マリーナ)

研究テーマ
2017 2018	日本の港湾運営会社に関する研究
2017 2018	日本の離島航路のアクセシビリティ確保
2010 2011	広域行政と公共交通に関する研究
2009 2015	地域社会における高齢者のモビリティ確保と公共交通維持策―地域社会におけるモビリティ確保と公共交通維持策の意義プロジェクト―
2008 2018	日本の国際海上コンテナ輸送と港湾整備に関する研究
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研究課題・受託研究・科研費
2019/04/01 ～ 2025/03/31	ASEAN時代のロジスティクス構築戦略に関する研究基盤研究(C)（一般）キーワード(サプライチェーン・マネジメント, ロジスティクス, ASEAN , 港湾運営, 日本型官民パートナーシップ, PPP)

著書・論文歴
著書	『コンテナ港湾の運営と競争』 (共著) 2015/12/08
著書	『現代交通問題考』 (共著) 2015/12/08
著書	「国際物流の構造変化とわが国コンテナ港湾の競争力強化策に関する研究」調査報告書（平成24～26年度科学研究費補助金，基盤研究（Ｂ）課題番号：24330138） (共著) 2015/03
著書	『交通経済ハンドブック』日本交通学会編 (共著) 2011/10/15
著書	『空と海の港大辞典』 (共著) 2011/09/18
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学会発表
2017/10/21	「国際拠点港湾におけるコンテナターミナル管理運営の改革」 (日本海運経済学会・第51回年次総会)
2017/10/21	港湾と空港の経営改革 (日本海運経済学会)
2013/06/16	需要応答型輸送(DRT)によるアクセシビリティの確保に関する日英の比較制度研究 (公益事業学会2013年度全国大会)
2013/03/08	ICカードと衛星通信を用いた安否確認システムの実験的評価 (情報処理学会第75回全国大会)
2012/10/06	「港湾民営化と港湾経営におけるガバナンスのあり方―北九州港と徳山下松港の事例にもとづく考察―」 (日本交通学会第71回研究報告会)
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講師・講演
2017/11/01	「港湾研究の魅力について」
2010/11/29	Some Specific Aspects of the Concessionary Bus Travel Schemes in Japan (兵庫県神戸市)
2009/12/14	Some Specific Aspects of the Concessionary Bus Travel Schemes in Japan and Questionable Idea of Civil Minimum

受賞学術賞
2019/10/26	日本海運経済学会日本海運経済学会賞（論文の部） (「国際拠点港湾の港湾運営会社に関する事例研究」)
1996/11	社団法人経済企画協会大来佐武郎記念賞 (地方分権化の議論と地方自治に対する意識改革)

教育上の能力

●その他教育活動上特記すべき事項

2010/11/01 ～ 2010/12/17	「国際学部生のための模擬面接」
2010/10/11 ～ 2011/01/11	「就職活動キックオフ・セミナー」
2010/02/26 ～ 2010/08/09	「ミニガイダンス特別編　就職活動のための情報収集テクニック」

社会における活動
2024/04/01 ～ 2026/03/31	独立行政法人国立高等専門学校機構弓削商船高等専門学校学校運営諮問会議委員
2023/07/01 ～ 2025/06/30	神戸市交通事業審議会委員
2022/04/01 ～ 2024/03/31	独立行政法人国立高等専門学校機構弓削商船高等専門学校学校運営諮問会議委員
2021/07/01 ～ 2023/06/30	神戸市交通事業審議会委員
2021/01/01 ～ 2022/12/31	呉市公共事業評価委員
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所属学会
2004	応用地域学会
2002	The International Association of Maritime Economics
2002	公益事業学会
1998	中四国商経学会
1994	日本財政学会
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