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> 横山 知幸
(最終更新日 : 2024-03-21 16:23:19)
ヨコヤマ トモユキ
Yokoyama Tomoyuki
横山 知幸
所属
広島市立大学 国際学部 国際学科
職種
教授
プロフィール
職歴
学歴
教育・研究活動状況
画像登録
研究
研究テーマ
著書・論文歴
職歴
2006/04/01 ~
広島市立大学 国際学部 国際学科 教授
学歴
広島大学
教育・研究活動状況
研究活動としては、日本語と英語の語順の違いを数量的に分析している。日本語と英語は、語順が逆になることが多いと思われがちだが、実際には、ほぼ半分が一致しほぼ半分が逆転すると思われる。そして、語順の逆転には比較的少数の文法的な語句が関わっている可能性も高い。このようなことを、明治期のリーダーの独習書を用いて実証的に分析しようとしている。これまでは比較的易しいリーダーの独習書を用いた分析を行ってきたが、現在はもう少し難易度の高いリーダーの独習書をデータ化する作業を行っている。現在入力作業を行っている教材は以下の通りである。おおよそ半分程度の分量を現在入力できている。 『ニューナショナルリードル独学自在. 第3』、塙房次郎(訳)、輿論社(出版者)、明18-19. これはいわゆる独案内と呼ばれる教材で、ほぼ逐語訳が行われ、訳す順番を示す数値が各語に振られているので、客観的な語順分析データが入手できる。下に一文を例として画像データで示す。その例を見てもらえればわかるが、左から右に訳し下ろしていく動きと右から左に訳し上げていく動きが複雑に交錯することになる。この数値をRと呼ばれるデータ解析用ソフトを持ち手分析していく。一つだけ中間報告的にデータ分析の一例を示せば、訳し下ろしは5064あり、訳し上げは5119ある。ほぼきれいに拮抗している。また、一回の訳し下ろしや訳し上げで何語移動しているのかを示すグラフも下に示す。合計はそれぞれほぼ同じだが、訳し上げの方が大きい数値が比較的多く、訳し上げの方は小さい数値が比較的多くなっている。その他にも色々分析できるが、ここでは一例を示すのみにする。 教育活動としては、狭い意味での研究活動に関わる部分もある程度含めて、英日翻訳や英語教育に関わる科目を中心に授業等を行っている。翻訳に関わる科目では、英語と日本語の構造や発想の違いから説明を行い、初歩の英文和訳の仕組みを理論的・歴史的に考察し、その英語でも日本語でもない中間言語性にも言及し、翻訳や外国語学習がどのように日本語に影響を与えているのかまで議論を続ける。そして、英語教育に関わる科目では、現在の英語教科書がどのようにして今の姿になっているのかを理論的・歴史的に理解し、学習者や言語習得の基礎的な側面を理解し、授業の計画や評価の面まで理解を進める。
画像登録
独案内の実例と分析グラフの一例
研究テーマ
1993
翻訳における中間言語の諸相
著書・論文歴
論文
英文和訳と英日翻訳における「語順の問題」の基本構造 ――数量的視点と情報構造の視点 複数の「感覚・言語・文化」のインターフェイス:境界面での変化と創造に関する新しい見方(広島市立大学国際学部叢書9 第三章) 9,45-59頁 (単著) 2019/03/29
論文
英文和訳において語順の違いを引き起こす語彙:単語、単語の品詞、文型における単語の機能 広島国際研究 23,121-136頁 (単著) 2017/11/30
論文
英文和訳と英日翻訳における言語的な「視点」の問題 『〈際〉からの探求:つながりへの途』(広島市立大学国際学部叢書7 第4章) 7,75-98頁 (単著) 2017/02/28
論文
英文和訳におけるSVO 型語順からSOV 型語順への変換に関わる諸側面 : 明治期の英語リーダー独習書の分析 広島国際研究 21,141-157頁 (単著) 2015/11/30
論文
英文和訳における語順の違いの測定:ウィルソン第一リーダーの独案内の分析 広島国際研究 20,59-73頁 (単著) 2014/11/30
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